2019/02/16 韓国映画「金子文子と朴烈」初日舞台挨拶

韓国映画「金子文子と朴烈」

 

1923年関東大震災後の混乱の中、囚われたふたりは、愛と誇りのため、強大な国家に立ち向かう。
韓国で235万人の動員を記録した、激しくも心揺さぶる真実の物語。

 

1923年、東京。金子文子は、朝鮮人アナキスト朴烈が書いた「犬ころ」という詩に心を奪われる。
出会ってすぐに朴烈の強靭な意志とその孤独に共鳴した文子は、唯一無二の同志、

そして恋人として生きる事を決め、日本人や在日朝鮮人による「不逞社」を結成した。
しかし同年9月1日、日本列島を襲った関東大震災により、ふたりの運命は大きなうねりに巻き込まれていく。
内務大臣・水野錬太郎を筆頭に、日本政府は関東大震災の人々の不安を鎮めるため、朝鮮人や社会主義者らを無差別に総検束。
検束された朴烈と文子は、社会を変えるため、そして自分たちの誇りのために、獄中で闘う事を決意。
その闘いは韓国にも広まり、多くの支持者を得ると同時に、日本の内閣を混乱に陥れていた。
そして国家を根底から揺るがす歴史的な裁判に身を投じていく事になるふたりには、過酷な運命が待ち受けていた…。

 

本作は『建築学概論』『探偵ホン・ギルドン 消えた村』のイ・ジェフンと、
イ・ジュンイク監督のミューズとして『空と風と星の詩人』で注目された新鋭チェ・ヒソがW主演を務め、
2017年に韓国で大ヒットを記録。『王の運命』『空と風と星の詩人』のイ・ジュンイク監督がメガホンをとり、
大正期の日本に実在した金子文子と朴烈の愛と闘いの物語を描き出した。大鐘映画祭で監督賞をはじめ5冠を達成し、
計10冠を記録。日本では2017年の大阪アジアン映画祭のオープニングを飾り、大きな話題を呼んだ。

 

人気スターのイ・ジェフンは、朴烈役を演じるに辺り日本語を習得し、

その卓越した演技により表現者として大きな転機を迎えた。
チェ・ヒソは、本作で大鐘映画祭新人女優賞と主演女優賞のW受賞のほか、
韓国映画評論家協会賞、青龍映画賞などでも新人女優賞を獲得、一躍人気女優となった。
日韓両国の実力派俳優による共演も見所のひとつ。布施辰治を演じた山野内扶やキム・ジュンハン、
韓国を拠点に活動する在日コリアンの俳優キム・インウ。
そして金守珍をはじめとした劇団「新宿梁山泊」のメンバーが顔を揃える。

 

監督:イ・ジュンイク/出演:イ・ジェフン、チェ・ヒソ、キム・インウ、キム・ジュンハン、山野内扶、金守珍
2017年/韓国/129分/DCP/提供:太秦、キノ・シネマ/配給・宣伝:太秦

 

2019年2月16日(土)よりロードショー
〈上映時間〉11:00/13:40/16:20/19:00

 

特別前売券鑑賞券(ポストカードつき)1,500円 発売中
(前売券の販売は2/15まで/オンライン予約には使用できません)

 

〈トークイベント有〉
2/16(土)11:00の回上映後。ゲスト:小澤俊夫さん(新宿梁山泊/本作出演)、佐藤正行さん(新宿梁山泊/本作出演)、
金淳次さん(新宿梁山泊/本作出演)、柴田義之さん(新宿梁山泊/本作出演)
2/17(日)11:00の回上映後。ゲスト:加藤直樹さん(ノンフィクション作家)
2/23(土)11:00の回上映後。ゲスト:栗原康さん(アナキズム研究)

HP:http://www.imageforum.co.jp/theatre/movies/2168/